自分にあった投資方法を。REIT・UPREIT・不動産小口化商品の違いとは?

2020.07.17

新型コロナウイルス感染症の影響で不動産取引額が低下していたものの、6月の取引額は5月から増加し、先行指標とされている鑑定の問い合わせ件数も増加。さらに、国内REITも5月以降の価格が上昇し、相場は堅調に推移しています。このように、世間の不動産投資への関心が高まっている中、不動産投資を始めたいと考えている方も少なくないでしょう。今回は、投資家に人気のある「REIT」だけではなく、言葉のよく似た「UPREIT」や、仕組みがよく似ている「不動産小口化商品」について見ていきましょう。

REIT・UPREIT・不動産小口化商品の違い

REIT、UPREIT、不動産小口化商品とは、全て不動産に関する投資方法のことです。それぞれの特徴やメリットについて見ていきましょう。

REIT

REITとは「Real Estate Investment Trust」の略で、日本語で「不動産投資信託」とも呼ばれています。仕組みとしては、投資家から集めた資金を投資運用の専門家が不動産に投資・運用。REIT市場全体の動きを把握するためには、東京証券取引所に上場しているREIT全銘柄の動向を表した指数である「東証REIT指数」を確認します。配当原資は主に不動産の賃貸料(インカムゲイン)となるため、比較的安定した配当金の授受が期待できるだけではなく、不動産売却(キャピタルゲイン)による分配金の授受も見込めます。不動産投資の特徴である換金性の高さと、投資信託の特徴である分散投資や少額投資といったメリットを兼ね備えている投資方法と言えるでしょう。そのほかにも、REITより少額投資が可能で、複数のREITに分散投資して運用する「REITファンド」というものもあります。

UPREIT

アメリカで考案されたUPREITのUPとは「Umbrella Partnership」の略で、土地を現物出資してREITとして運用し、その後に出資分をREITの投資口に転換する手法のことです。REITに現物出資した際には、購入価格を表す「簿価」と、市場価格を表す「時価」が設定されます。差額益課税はREITの投資口に変換した時点で行われるので、出資した土地の簿価が時価より低い場合でも、土地所有者が出資分を株式に変えない限り、課税されることはありません。UPREITは、土地を現物出資できるだけではなく、課税のタイミングを遅らせることも可能なのです。

不動産小口化商品

不動産小口化商品の大枠の仕組みは、「一つの不動産に対して複数人が出資し、それを事業者が管理・運営。そこから得た収益を投資額(口数)に応じて出資者に分配する」というものです。不動産小口化商品の最大の特徴は、複数人で分割して出資するため、一人の資金では手の届かない高額で利回りのいい物件に少ない資金から投資ができることです。また、物件の選択や管理、運営なども事業者に任せることができるため、手間がかからない不動産投資の入門のような位置付けです。

このように、言葉や仕組みが似ているものの、それぞれに違ったメリットが存在します。まずは、自分に合った投資方法を選択する必要があるでしょう。

信頼できるパートナー選びが重要

今回ご紹介した、REIT・UPREIT・不動産小口化商品以外にも、投資方法は多数存在しますが、初めて投資をする方には情報収集から実践までを一人で行うことは難しいでしょう。シノケングループは、アパート経営だけではなく、子会社のシノケンアセットマネジメントがREITの許可を取得しています。不動産に関するさまざまな分野の専門家が揃うシノケンで自分に合った投資方法を見つけてみませんか?

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最終更新日:2020.07.17

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