アパート経営のノウハウ

空間を利用して利便性に優れた住宅構造。
ロフト・メゾネット・スキップフロアの違い

2020.06.04

家はプライベートのためにあるもの——だったはずが、働き方改革や社会情勢で働く場にもなることを多くの人が知ることになりました。アパートなどでも、限られたスペースでリラックス空間を作るだけでなく、仕事スペースを用意しておく必要が出てきそうです。そんなとき、主流だったフラットタイプの部屋とは異なる、住宅内部の上部などのデッドスペースを活用した間取りだと使い方に幅ができそう。今回は、そんな空間を利用して利便性に優れた要望を解決する住宅構造を、「ロフト」「メゾネット」「スキップフロア」の3つに絞り、それぞれの特徴について解説します。

それぞれの住宅構造の特徴

ロフト、メゾネット、スキップフロアとは、フラットタイプと違い、住宅内部の上部や階段下のデッドスペースをうまく活用し、空間を広く活用する住宅構造です。それぞれの特徴やメリットを見てみましょう。

ロフト

ロフトとは、天井を高くして住宅内部の一部を2層式にした上部空間のことで、「小屋根裏物置等」と呼ばれます。住宅内部には、ロフトに上がるためのはしごや簡易的な階段が設置されることが多く、用途としては物置きや収納、就寝スペース、子どもの遊び場、書斎などとして利用されることが多いです。フラットタイプの住宅構造に比べて天井が高く開放感が得られることもメリットの一つ。類似構造に天井と屋根の間に作られたスペースを指す「グルニエ」という住宅構造もあり、こちらはフランス語で「屋根裏部屋」という意味です。

メゾネット

メゾネットとは、集合住宅の一つの住宅内部に内階段を設け、2階以上の階層で構成された住宅構造です。メゾネットの語源はフランス語の「maisonnette(小さな家)」で、日本では、戸建て住宅をアパートやマンションのような集合住宅の一室に組み込んだ構造のことを指します。メリットは、2階建ての戸建て住宅のような使い方ができること。ロフトと異なりフロアが分かれるので部屋の使い分けの自由度は高いでしょう。天井までの高さの制限や窓に制限がないので、ロフトに比べてより自由度の高い設計が多く、マンションやアパートによっては他の物件との差別化を図るために、高層階など一部のみをメゾネットにしているものもあります。

スキップフロア

スキップフロアとは、フロアの高さを半階層ずらして、中階層をつくる間取りのことで、「小上がり」や「ステップフロア」、「中2階」と呼ばれることもあります。段差によって空間を仕切ることができるので、間仕切りを設けず開放感のある印象を与えるのが特徴です。2階建ての高さの物件でも、5層の床面があるような間取りの物件も存在することから、自由度も高く、狭小地でも床面積を多く確保できることが可能。また、階段下のスペースは物置としても使えることから、住宅内部の上部や階段下のデッドスペースを最大限に利用した構造と言えます。

ロフト、メゾネット、スキップフロアは、住宅内部の上部や階段下に存在するデッドスペースをうまく活用することで、物件に付加価値を与えます。一括りに、2層に別れる住宅構造といっても、使用用途、建てる土地によって最大限にメリットを活かせる構造は異なります。

機能性の優れた物件で始めるアパート経営

敷地が狭い物件でも、住宅内部の上部や階段下などのデッドスペースを利用すれば、部屋や物置を設けることができ、入居者のニーズに応えられることが可能です。シノケンでは、スタイリッシュかつ、機能性と居住性の両立を実現させたスキップフロアの「New Standard」や、立体を自由に使った豊かな空間が快適なライフスタイルを実現するロフト付きメゾネットタイプ「MeZoNa」など、物件に付加価値を与える住宅構造を含んだアパートを提供しています。ライフスタイルが多様化する今、差別化された物件需要は今後より一層高まることが予想されます。アパート経営を検討している方は、こうした商品作りにも目を向け、パートナーとなるべく企業を選ばれるとよいのではないでしょうか?

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最終更新日:2020.06.04

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