ライフスタイル

暮らしのスマート化を促進する「不動産テック」ってなに?

2019.11.28

日々発展し続けるAI(人工知能)やIoT(Internet of Things:モノのインターネット。あらゆるモノがインターネットによってつながり、相互に情報通信・交換を行う仕組み)といった先進技術。音声で家電を操作したり、顔認証でスマートフォンのロックを解除したりと、一昔前では考えられなかったことが次々と実現されており、未来の社会の片鱗をうかがわせます。

これらの技術は家電業界や情報通信業界のみならず、さまざまな業界で製品化・サービス化されており、特に不動産業界での技術の発展は著しく「不動産テック」という総称で研究開発と実証実験が繰り返されています。

しかし不動産テックという単語だけでは、それがどのようなものか具体的なイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。今回は、そんな不動産テックの概要とその事例についてみていきましょう。

注目される不動産テックと各分野の活用事例

不動産テックとは、「不動産」と「テクノロジー(Technology:技術)」を掛け合わせた造語で、不動産分野に関連した業務やサービスにテクノロジーを活用し、業界課題の解決や新たな製品・サービスといった価値を生み出す技術革新のことを指します。海外では「Real Estate Tech」や「Prop Tech」とも呼ばれ、米・Zillow社をはじめ、ベンチャーキャピタルの出資を受けて急成長している不動産企業も数多く存在するなど、多くの投資家の注目を浴びています。

では、そんな不動産テック活用事例にはどのような取り組みがあるのでしょうか。一般社団法人不動産テック協会が発表した「不動産テック カオスマップ」のカテゴリから、日本の不動産テックにおける代表的な事例を紹介します。

IoTによるホームセキュリティ「Secual」

「Secual」は、センサーを設置した窓やドアの振動を検知し、その情報をゲートウェイ(ポータル)に集約。即座に大音量の警報を発し、同時にスマートフォンへの通知を行う防犯サービスです。Secual専用のアプリと連携することで、どこにいても自宅に設置したゲートウェイの設定や操作をすることができ、高齢者の見守りや住んでいる地域の気象警戒などを音声で配信する防災機能も備えています。

IoTを活用した未来の鍵「TiNK(ティンク)」

株式会社tsumugが提供する「TiNK(ティンク)」は、携帯電話用の通信規格であるLTE利用したスマートロック(電子錠)です。LTE通信を利用しているため、従来のスマートロックのようなWi-FiやBluetoothとの連携の必要がありません。専用のアプリから開錠・施錠ができ、ワンタイムキーによる合鍵の発行や入退出の記録管理といったさまざまな機能を搭載しています。

クラウドファンディングによる資産運用(不動産投資)「Crowd Realty」

「Crowd Realty」では、不動産に特化した投資型のクラウドファンディングを展開しています。京町家の再生やワークスペースの創出、不動産担保ローンへの投資など国内外問わず幅広いプロジェクトが展開されており、比較的高めの利回りが設定されています。

この他にも、各カテゴリではさまざまな取り組みが行われています。日々進化する不動産テック。いずれ技術は日常の中に溶け込み、私たちの生活の質を高め続けてくれるかもしれませんね。

シノケンが進める賃貸物件型スマートハウス

このような不動産テックの興隆を受け、シノケンでは、IoTを賃貸住宅に活用した「Shinoken Smart Apartment」という物件を提供しています。専用のIoTデバイス「Shinoken Smart Kit」の設置と、スマートフォン用アプリだけでスマートハウス化が可能になり、1部屋単位での導入もできます。不動産テックが注目を集める今、ご自身のアパートにも導入してみてはいかがでしょうか?

Editor:
最終更新日:2019.11.28

おすすめ記事